奇跡の宙返り

堀越二郎は「零式艦上戦闘機」を設計しましたが,「俺たちは武器商人じゃない」と言っていた本庄季郎は「一式陸上攻撃機」を設計しました。

 

これは地上を攻撃するための飛行機なのですが,大きいですし,戦闘機と違って軽快に飛べる訳ではありません。坂井三郎という撃墜王によれば,「(一式陸攻で宙返りは)飛行機の構造上,とうてい不可能」なのだそうです。

 

ところが「一式陸攻」の操縦士は「死ぬまでにいっぺんこの飛行機で,敵基地上空で宙返りをやってみたい」と言っていたそうです。

 

その操縦士の「一式陸攻」は,あるとき敵戦闘機から攻撃され,炎を出しながら墜落していったそうです。これを見ていた坂井氏も「ああ自爆だ!」と思ったそうです。

 

しかし,その「一式陸攻」は,突然,機首を上げたかと思うとどんどん上昇を始め,やや斜めの円を描いて,みごとに宙返りをしたそうです。その後,また墜落して行って爆発したとのことです。

 

撃墜王ですから坂井氏はプロ中のプロです。その坂井氏が「とうてい不可能」だというのに,その「一式陸攻」の操縦士は,最後の力を振り絞って奇跡の宙返りを決めたというのです。

 

死ぬ直前の最後の意地なのでしょうか。不可能を可能にした技量は素晴らしいですが,とても悲しい話です。「死ぬまで,宙返りをやってみたい」というのは,そもそも生きて帰れるとは思ていないということです。もう,このような悲しい話がないようにしたいものです。

デリー

お盆休み中には,カレーを2回食べました。新しく行ったお店は「銀座デリー」です。

 

ここは有名なお店なのですが,行ったのは随分前です。多分,私が小学生のころだったと思います。そのときは,あまりにも辛くて食べるのが大変だったと記憶しています。

 

今回は「風立ちぬ」を日比谷で見たので,このお店に行ってみました。

 

最初に出てきたのはサモサ。揚げパイです。結構美味しです。

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肝心のカレーは一番辛いカシミールです。カレーソースは大盛りにしてみました(最近は「カレールー」とは言わず,「カレーソース」と言うようです)。

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ソースはサラサラタイプで,ご飯に浸みてしまいます。その分,軽く感じます。ちなみに,ここは辛さは,カレーの種類によって決まっています。

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最初のうちはあまり辛く感じなかったのですが,段々と辛くなってきました。つらいほどではありませんが,結構辛いです。しかもソースは大盛りでなくても良かった。ちょっと多かったです。エチオピアもそうでしたね。懲りてない?

 

別の日に「エチオピア」にも行きました。ビーフと野菜のカレーにしてソースは大盛りです。野菜の具が多いので,これはソース大盛りの方が良いです。でも具が多すぎる感じがします。

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次回は野菜なしにします。なお辛さは25倍としましたが,これくらいだと結構きつなってきますね。

映画 その2

間が空きましたが,映画「風立ちぬ」についてです。これは飛行機を作る人の映画です。それに何故か恋愛を絡めています。

 

有名な「零式艦上戦闘機」を設計した堀越二郎を主人公にして,同時代人の作家で「風立ちぬ」という小説の作者の堀辰夫をミックスさせています。

 

基本は飛行機の設計の話で,私などは,それだけで十分だろうと思いました。恋愛の話がダメだとは言いませんが,ないほうがすっきりしていると思います。「プロジェクトX」的な映画で十分ということです。しかし,それでは「零戦」(又は「零式艦戦」)好きのオタクか,仕事好きのオヤジしか来ないと思ったのでしょうか。

 

でも映画館を出たら,「何だか飛行機を作ってるだけだったよね」「何が言いたいのか良く分からない」という話を若いカップルがしていました。

 

「そりゃそうだよねー」と思いました。物づくり,仕事の話自体,なかなか若い人には共感を得にくい部分がありますし,恋愛と言っても,結核の女性と恋愛して結婚するという話で,若い人には「結核」って言ってもピンと来ないでしょうし。だったら,飛行機を作るだけでの映画で良いと,なおさら思ってしまいます。

 

また巷では,戦闘機の設計者の話なので,宮崎駿監督が戦争を肯定する映画だとか,賛否が分かれるとか言う話もありましたが,それは映画を見て言っているとは思えません。

 

映画の中では,堀越二郎の同僚本庄季郎に「俺たちは武器商人じゃない」と言わせていますが,作っているのが軍用機ですから,それは嘘でしょう。確かに売っていはいませんが,作っているのですから。

 

とは言え,「作りたいのは飛行機であって軍用機ではない」とも言いたいのでしょう。でも高価な飛行機を発注してくれるのは軍しかなかったのです。その矛盾を分かりながらも,「でも本当は違うんだ」という気持ちが「俺たちは武器商人じゃない」というセリフに現れているのでしょう。矛盾を抱えながらも仕事する。うーん,まさに仕事をするオヤジ向けの映画です。

 

また映画の中では「零戦」を作る話は出て来ません。「零戦」は最後の方に出てくるだけです。それも全然似ていないのが。宮崎監督本人が,「零戦」は微妙なラインが難しくて描けなかったと認めています。

 

まあ機影が似ていないのはご愛嬌ですが,肝心なのは「零戦」についてのセリフです。ある人物に「美しい。いい仕事だ」と言わせたのに対して,堀越二郎が「一機も戻ってきませんでした」と答えています。「一機も戻って来ないような戦争をして,その戦争のための戦闘機を作ってしまった。愚かだ」という意味だと思います。戦争肯定どころか,戦争大反対の映画です。

 

しかも「一機も戻ってきませんでした」というのは全くの嘘です。もしそうなら,零戦の操縦士は一人も生きていないことになります。でも帰ってきて,生きてます。嘘を付いてまで,仕事の矛盾,戦争の愚かさを言いたかったのが,この映画「風立ちぬ」だと思います。

 

ただ声は酷かった。青年堀越二郎の声がおっさん声なのですから。最後まで違和感ありまくりでした。それでも「一機も戻ってきませんでした」のセリフだけは良かった。それが全て。やっぱりオヤジ向けの映画かな~

映画 その1

先週,事務所はお盆休みでした。大したことはしていませんが,ちょこちょことは何かやっていたので,思ったことを。

 

今回は映画を4本も見てしまいました。自分から行きたくて行ったのは2本。家族の付き合いが2本です。まず付き合いの方から。

 

「ガリレオ 真夏の方程式」は平凡な映画という感じでした。退屈だった訳ではありませんし,行って損をしたということもありません。現に一緒に行った家族は満足していました。私は特に興味はないのですが,家族はガリレオが好きなので,その差が出たというところでしょう。ガリレオ好きな方はどうぞ,という映画です。

 

「ワールドウォーZ」は面白い映画だと思います。と言っても,何か中身がある映画という訳ではありません。「ゾンビって動きが遅いよね。すごく速いゾンビがいたらどうよ」という発想に,ゾンビウィルスの爆発的感染を組み合わせた映画です。着想も面白いですし,展開も爆発的にスピーディなのであっという間に時間が過ぎます。まさに「映画を楽しむ。」というのに相応しいです。お勧めです。

 

自分から行った映画は「パシフィックリム」。怪獣映画です。巨大ロボット対怪獣(kaiju)というだけ。それこそ中身なんてありません。でもそういう映画なんです。子供のころ見た怪獣映画をハリウッドの技術で作ったらどうかという映画です。監督自身,「自分が見たいものを作っただけ」と言っています。好きな人が作っただけあって,迫力もありますし,抑えるべきツボはきっちり押さえているので十分楽しめます。これは大変気に入りました。見て損はありません。すごくお勧めです。

 

最後は話題になっている「風立ちぬ」です。これは,いろいろ言われていますし,中身のある映画なので,また別の機会にと思います。

暑くなりそうです

ここのところ暑くなってきましたが,これが1週間以上続くようです。来るものが来たか,という感じです。

 

35°以上となると,ぐっと辛くなります。夜も寝苦しいですし,朝方から暑いと一日辛く感じます。

 

去年はそれほどでもありませんでしたが,一昨年は朝でも6時の時点で30°を超えていました。そのころゆっくりでしか走れませんでしたが,それでも走るのが大変した。

 

今はもっと速くは走れますが,無理をしないようにしないと。熱中症で倒れてしまいますね。

 

でもこの時期にも走っておかないと,秋の大会に間に合いません。

エチオピア

また行ってきました。神保町「エチオピア」。今回はカメラも忘れていません。

 

まず外観を。

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これがメニューです。チキンとビーフが同じ値段で880円,何故か野菜が50円高い930円です。

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これも何故か出てくるジャガイモ,バター付。お代わり自由です。

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当然ですが,自分で皮を剥きます。熱いのでちょっと剥きにくいです。ついでにビールも。

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それでこれがカレー。ビーフと野菜のミックス,1230円です。

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普通の状態を見たかったので,今回はルーを大盛りしていません。ライスに対してルーが足りないということはありません。ですが,野菜を追加して具が多くなっているため,全体としてはもっとルーがあった方がカレーを楽しめると思います。

 

辛さは20倍のはずですが,前回の10倍とあまり変わらない気がしたので,「にじゅう」と言ったのが「じゅう」と聞こえてしまったのかもしれません。

 

今後行ったらルーを大盛りにして,辛さを25倍くらいにしてみましょうか。

弁護士の発想

私は,お客さんの相談に対して,良く「裁判所ではこういいう判断がされると思います」という回答をします。

 

こういう回答をすると,「裁判の話をしているんじゃないんだけどなー」という感じの反応をする方が少なくありません。そりゃそうでしょう。お客さんは,裁判にまでするつもり相談されているとは限らないのですから。

 

そういうことは,私も分かっていますが,それでも「裁判所ではこういいう判断がされると思います」という回答をします。

 

弁護士に相談に来られるというのは相当揉めている案件ですから,そう簡単に解決するはずがありません。揉めに揉めれば,最終的には裁判になると予測されますので,裁判になった場合を想定して回答するのは弁護士として当然なのです。

 

こういう説明をすると,どのお客さんもすぐに「こういう回答を聞きたかったんだな」と理解してくれます。

 

もちろん裁判にならない方が良いに決まっています。でも,こじれている案件なのですから,裁判になったらどうなるかを考えなくてはいけないのです。これが弁護士の発想なのです。

 

しかも実際の裁判は人間がやります。当然と言えば当然ですが,人間の判断ですからばらつきがありますし,現実に揉めている案件はひとつひとつ違います。ですから,いくら本を読だって本当のところは分かりません。「裁判官はこういう考え方をするんだ」ということを体験しなくては,裁判のことは絶対分からないのです。

 

最近,マスコミでは「裁判をやるのだけが弁護士ではない」という記事もありますが,とんでもない話です。揉めに揉めれば裁判になるのですから,裁判のこと,裁判官の考え方を知らなければ話になりません。

 

しかも,そういうことが分かるようになるには,色々な案件を扱いながら,かなりの年数がかかります。簡単に答えているように見えることもあるかもしれませんが,そうではありません。

 

経験も積ないで,実際の裁判のことが分からないのならば弁護士として価値はありませんし,そういうことが分からないマスコミの価値はありません。

 

価値がないだけなら0で済むかもしれません。ですが,実際の裁判のことが分からなければ,間違った判断をしてお客さんに損害を発生させるかもしれませ。すごく危険なのです。

 

そういうことを考えないで,間違った情報を流したり,間違ったことを言ったりして悲惨な結果を招くとなると0ではなく,マイナスです。「裁判をやるのだけが弁護士ではない」なんていうのは,とんでもない話です。こういうマスコミの記事は見過ごせまん。酷いと思います。