基準を作るということ

少し前になりますが,福士加代子が1月31日の大阪国際女子マラソンで日本歴代7位の2時間22分17秒で優勝しました。

 

どうでも良いことかもしれませんが,ここでまず言っておきたいのは,有名人は呼び捨てが基本です。「さん」を付けるのは個人的に知っていて親しいような場合です。親しい人は呼び捨てにしませんが,有名人に「さん」付けでは馴れ馴れしいでしょう。

 

有名人とはそういうものなのです。ちなみに会社名の後にも「さん」はけません。

 

それから呼び方も含めて言葉の使い方にはルールがあります。ルールを守らないと社会は滅茶苦茶になります。そういう基本的なルールは理解する必要がありますし,もし分からなければ調べなければなりません。

 

私もこの歳になっても確認することはあります。というかそういうことが多くなりました。簡単なことならネットで調べられるというのも大きいですね。それに調べてみるということは,改めて学ぶというこでもあり結構楽しいです。

 

話を元に戻します。福士加代子は 日本陸連のオリンピック派遣設定記録2時間22分30秒を切りました。それれもリオデジャネイロオリンピック代表の内定が出ませんでした。

 

そのためオリンピック代表を確実にするため名古屋ウィミンズマラソンに出るということでした。ですが私よりはるかに若いとは言ってもトップランナーのレベルですから1か月半で本気のレースは無理です。

 

断言はしませんが出ても自己ベストまず出ません。それどころか故障可能性の方がはるかに高いです。最良でもリオデジャネイロオリンピックの記録は悪くなったでしょう。

 

それ程消耗するのが「限界に挑戦する」ということです。しかもマラソンは距離が長い。回復に時間がかかります。年齢によって違いますがトップランナーレベルでも最低でも3か月は空けるべきでしょう。

 

どうしてもオリンピックに出たいということでしょうが無茶です。

 

それに対して,日本陸連の理事が公式見解ではなく「設定記録を超えるランナーはそういないので名古屋には出ないで。」と言ったという報道がありました。

 

しかしそこまで言うなら内定を出すべきでしょう。

 

設定記録を最初に超えたランナーは無条件で代表にするということではありませでしたから,内定を出してしまうと後で条件を変えてしまうことになります。

 

だから内定を出せないというのも分かりますが,それなら止めるのもおかしいでしょう。設定した条件が間違っていたということで,謝罪した上で内定を出すべきです。

 

「出ないで」というのは形上は違うものの「実質的には内定」とも解釈できますが,それは勝手な解釈だと言って別のランナーに内定を出すことはいくらでもできます。

 

実際バルセロナオリンピック代表に選ばれなかった松野明美は口頭で内定を言われていたが落選しました。信じた自分が馬鹿だったと言っているという報道もありました。

 

結局,福士加代子は名古屋ウィミンズマラソンには出場しないことになりましたが,その結果次第ではどうなることやら。

 

とは言え「設定記録を超えるランナーはそういない」のは確かですから福士加代子が代表に内定するのだと思います。

 

しかしこんなことをやっていてはランナーが消耗してしまいます。強いランナー,メダルを取れるランナーを選びたいという気持ちは分かりますが,それは選ぶ方の勝手というもの。

 

明確性に欠ける選考方法ではランナーのほうはたまったものではありません。

 

本当に強いランナーを育てたいというのならランナーの立場に立ってできる限りみんなが了解できるような選考基準を作るべきです。それが基準を作るということ。